この記事ではラブドールとはいったい何なのか、そしてダッチワイフとの違いはどこにあるのかを解説します。
ラブドールもダッチワイフもなんとなく知っている方は多いでしょう。穴が付いてるアレね、くらいの認識の方が大半だと思います。なかにはオリエント工業のような有名所をご存知の方もいるでしょうか。
今回はそんな、なんとなーく知っているラブドールとダッチワイフについてその違いやおおまかな仕組みなどをまとめてみました。
ラブドールとは
ラブドールとはセックスすることを目的とした女性を模した大型の人形のことです。古くは空気を入れて使うビニール人形でしたが、それが徐々にリアルな見た目に変化していき、今日のような人間そっくりの姿に成りました。まずはラブドールがいくらくらいで買えるのか、どんな仕様なのかを簡単に解説しましょう。
ラブドールの相場と価格
ラブドールの相場は10~25万円程度です。高いとみるか低いとみるかは人によると思いますが、一般的には高い買い物ですよね。10万円台では最低限ラブドールの見た目をしているだけ、20万円台でも前半はTPEという素材に限定されることが多く、体の柔らかさや機能のすべてに満足いくものではないことが多いです。20万円台後半になるとシリコン素材のドールも取り扱いがあるのでこの辺りが本当のラブドールの相場と言えるでしょう。
30万円以上は完全に趣味の域なのでこだわり次第で価格が大きく変わります。特に国内メーカーの場合は60万円以上はすると考えて下さい。なかなかスッと出せる金額ではないですよね。
海外メーカーの製品を愛用しているオーナーさんも多くいます。どんなドールが欲しいかによりますが、たとえばアニメキャラの顔が良ければ2次元モデルに強いメーカーで探すと20万円台で十分なスペックが手に入ります。
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ラブドールのホール(性器部分)の仕様
ホールはラブドールの性器のパーツのことです。ボディ本体に埋め込まれている「一体型」と、自由に付け外しができる「着脱式」の2種類があります。違いは見た目、メンテナンス性、カスタマイズ性の3つです。
見た目がいいのは一体型です。本物同様に体の一部なので継ぎ目などはなく、使用時にげんなりすることはないでしょう。反対に着脱式は後付けなので明らかにパーツパーツしています。
メンテナンス性に優れているのは着脱式です。使用後はホールだけを外して洗浄・乾燥させることが出来ますし、取り外すことでボディ側の清掃も楽です。一体型は本体ごと洗浄しないといけないのでとにかく重く大変です。乾燥の際も直射日光の当たらない風通しの良い場所に、型崩れしないように安置するなど手間がかかります。
カスタマイズ性も着脱式の方が圧倒的に便利です。付属のホールが合わなければ市販のオナホをセットしてもいいので、気持ちよさを求めるなら私はこちらの方が好みです。一体型は購入時にカタログから中の長さなどを選べますが、万が一合わないとかなりガックリ来ます。メンテの手間もあるので失敗は避けたいですね。
ラブドールの素材
ラブドールはシリコンとTPEという2種類の素材のいずれかで造られるのが主流です。どちらも人肌を再現しやすく長く肌に触れても問題のない素材ですが、まれにアレルギーの方もいらっしゃいますので、可能であれば事前に確認しておきましょう。
シリコン素材のラブドール
シリコンは医療現場でも使われる素材なので人体に無害です。造形に対して柔軟な特性持っていて、胸や顔を自在に作れるだけでなく細かなシワまで表現できます。これのお陰で近くで見ても人間と区別がつかないクオリティに仕上げることができます。また、耐久性に優れているので定期的にメンテナンスしていれば10年程度もつとも言われます。長く愛するのにおすすめの素材ですね。
一方でコストが高く、シリコン製のラブドールは持っているだけでステータス、とは言わないまでも相応の金額です。相場でいうなら最低でも30万円クラス、そこからカスタマイズしたりクオリティを上げるなら青天井の予算を覚悟した方が良いでしょう。ちなみにメーカーによって触り心地が違う素材なのでそこも注意です。
TPE素材のラブドール
TPEは熱可塑性エラストマーと呼ばれ、プラスチックとゴム両方の特性をもつ素材です。こんな素材の説明をされてもピンとこないと思いますが、ざっくり言うと柔らかく伸びがあって成形しやすい素材ということです。ラブドールのうってつけですね。
シリコンと比較して魅力的なのは柔軟性です。人間でいうなら筋肉・関節が柔らかいようなもので、いろいろな体位やポーズをとれる素材なんです。たとえば両手を上げるバンザイはシリコンでは難しいとされていますがTPEなら簡単にできます。モデルによる違いはありますがおおむね自由にセックスできるドールといえますね。
弱みもあります。柔らかいということは形が変わりやすいということ。強い力や圧力をかけ続けると変形して戻らなくなる可能性があるので、保管時はとくに気を付けてあげて下さい。変な姿勢や重心の偏り、なにかを押し付けられた状態が続くと思わぬ破損の原因になります。また、ブリードと呼ばれるオイルが肌から染み出す現象が起きやすいです。ベタベタしていたらブリードなのでベビーパウダーなどでさらさらに戻してあげて下さい。
ラブドールとダッチワイフの違い
ラブドールとダッチワイフの違いは実はありません。同じものです。昔はダッチワイフと呼んでいたものがラブドールへ変化してきただけなので、時代とともに言葉が変わったんだなと思っていただければ十分です。
どちらもセックスするためにつくられている点では共通していますが、一般的にダッチワイフはビニール製で空気で膨らませるチープなモノ、ラブドールはシリコンなどで造形にこだわって作られた高価なモノというように認識されていますね。私もこの見方でおおむね合っているように思います。
比較項目 | ラブドール | ダッチワイフ |
見た目 | 本物の人間のよう | 明らかにチープ |
使用目的 | セックス、写真撮影、添い寝など | セックス |
相場 | 10~25万円、60万以上もザラ | 数千円~ |
素材 | シリコン、TPE | ビニール |
メンテナンス | 定期的に必要 | 不要、都度の清掃くらい |
使い勝手 | 大きく重いので手間がかかる | 手軽に楽しめる |
処分方法 | 専用の回収 | 普通ゴミでOK |
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ラブドールとダッチワイフは用途が違う
明確な違いは用途が変化してきたことではないでしょうか。ダッチワイフの頃はただセックスをするだけだったので穴が開いていれば十分でした。
それに対してラブドールは、愛玩・観賞用としても評価されています。つまり見た目がイイから写真を撮ったり、一緒に暮らして充実感を得るということです。ラブドール専門の写真家の方もいるくらいで、やはりその美しさは多くのファンのこころを掴んで離さないようですね。もちろんセックスもできます。
さらに最新型は音声機能で声を出したり、ホールと呼ばれる性器部分を温める機能もあります。今後はAIや読み上げツールと連動させて簡単な会話を楽しんだり、電動オナホールのように快感を与えるような機能が使えるようになるかも知れませんね。
ラブドールの使い方
- セックスの相手
- 添い寝してもらう
- コスプレ・写真撮影の被写体
- デート相手として一緒に外出する
ラブドールとダッチワイフは素材が違う
ラブドールは見た目から分かるように人肌のような柔らかさがあります。先に触れたシリコンやTPEと呼ばれる素材を肌に使っているからですね。胸やお尻はもちろん手も足もまるで人間に触れているような感触があります。
対してダッチワイフの多くはビニール製です。海やプールで遊ぶ空気で膨らむボールが分かりやすいですね。あの感じです。なので膨らませてローションを垂らせば使えなくはないですが、気持ちよさは天地の差があります。
シリコン製のメリット・デメリット
- [メ] 造形しやすくリアルな見た目
- [メ] ニオイが少なく不快感がない
- [メ] キズに強く耐久性に優れる
- [デ] 価格が高く気軽に買えない
- [デ] 伸縮性が悪くてポーズに制限がある
- [デ] 肌の触り心地がメーカーによって違う
TPE製のメリット・デメリット
- [メ] 高クオリティでもシリコンより安い
- [メ] 柔軟で体位のバリエーションが多い
- [メ] 肌が柔らかく触り心地がいい
- [デ] 熱に弱く40℃以上は注意が必要
- [デ] ブリード(オイル)が染み出しやすい
- [デ] 強く圧すると型が崩れやすい
ダッチワイフの由来と使い方
せっかくなのでダッチワイフについても少し掘り下げてみましょう。
ダッチワイフは直訳すると「オランダ人の妻」となります。由来には諸説ありますが、そのひとつに長崎出島に出入りしていたオランダ人女性をみて、直訳の通りにダッチワイフと呼び始めたところ、いつのまにか性的な意味合いが含まれるようになったというものです。いわゆる隠語ですね
ほかにもオランダとイギリスがインドネシアの支配をめぐって争っていた当時、イギリス人がオランダ人を侮辱する意味合いで「ダッチ」という言葉が使われていました。いろいろな侮辱の意味がありましたが、「自慰野郎」と罵るときにダッチワイフと言ったのが始まりという説もあります。
日本でダッチワイフという言葉が使われはじめたのは1958年頃から、広く一般に定着したのは1967年頃だそうです。ちなみに英国ではSex dollという言葉を使うのでダッチワイフという表現は伝わりません。ちょっと意外ですよね。最近では日本でも使われる機会が減り、代わりに「エアダッチ」「エアドール」という言葉が使われるようになりました。
ダッチワイフの使い方
- 空気を入れて膨らませます
- 口か性器にあたる部分にオナホをセットして使います
- 使い終わったら空気を抜いてたたんで仕舞います
FANZAで20万円前後で購入できるラブドール
ラブドールは欲しい、けど馴染みのないサイトで買うのはこわいという方も多いでしょう。そこでみんな安心のFANZAで購入できるラブドールを20万円前後でピックアップしました。このくらいの価格なら一般的にイメージされるラブドールが手に入りますよ。
天使もえ Doll/身長155cm/バストCカップ/素材TPE
どっから見ても天使もえちゃんにしか見えません。このクオリティでこの価格なら間違いなくお買い得です。リアルな胸の膨らみは服を着せていてもうっとり眺めることができます。ダッチワイフとの価格差もこれなら納得ですね。
商品名 | 天使もえ Doll/身長155cm/バストCカップ/素材TPE |
メーカー | Real Girl |
サイズ | 縦:1470(mm)横:400(mm)奥行:320(mm)質量:29000(g) |
参考価格 | 224,730円 |
発売日 | 2021/06/14 |
Real Girl 07/身長148cm/バストCカップ/素材シリコンヘッド+TPEボディ
こんな可愛い子が家に居たら寄り道せずに帰りたくなります。程よい大きさのCカップ美乳は日本人らしいエロさを持っています。何とも言えない艶めかしい表情を見ていると色んなコスプレをさせて楽しみたくなりますね。
商品名 | Real Girl シリコンヘッド+TPE製ボディ R45ヘッド Cカップ 148cm |
メーカー | Real Girl |
サイズ | 身長:148cm、体重:20㎏、バスト:74cmCカップ、ウェスト:52cm、ヒップ:80cm |
参考価格 | 190,000円 |
発売日 | 2023/07/01 |
七ツ森りり Doll/身長158cm/バストCカップ/素材シリコンヘッド+TPEボディ
AV女優「七ツ森りり」ちゃんの大人のエロスを上手く再現しているラブドールです。ここまでそっくりにできているならコスプレさせて写真撮影するだけでも楽しそうですね。ご本人の写真と比べても良く出来ているこのクオリティは本当に凄いです。
商品名 | 七ツ森りり Doll/身長158cm/バストCカップ/素材シリコンヘッド+TPEボディ |
メーカー | True Idols |
サイズ | 縦:1450(mm)横:380(mm)奥行:280(mm)質量:34000(g) |
参考価格 | 221,090円 |
発売日 | 2023/08/18 |
ラブドールの進化の歴史
ダッチワイフはもともと南極隊員の性処理道具として開発されました。過酷な環境で作業する彼らにとってどのくらい価値のあるモノだったのでしょうか。ちなみに当時の商品名は「南極1号」というなんとも味気ないものです。
その後、販売された商品が「人毛肉感ポルノワイフ」とキャッチコピーだったのが衝撃です。こういう売り文句を真面目に考えていた時代もあったのですね。ここからラブドールへの進化が始まり現在に至っています。今のラブドールを当時の南極隊員が見たら本物の女性が来たと大喜びすることでしょう。
ダッチワイフからラブドールへ進化と販売の歴史
1990年代、ラブドールメーカーとして有名なオリエント工業がダッチワイフのアリスシリーズを販売して大ヒットを記録します。この商品を販売する際、ダッチワイフという言葉を使わず「キャンディガール」という言葉を使ったのですが定着しませんでした。しかし、従来のダッチワイフとは明らかにクオリティが異なっておりファンの間ではダッチワイフに代わる言葉を求める声が大きくなったのです。そして2000年代からラブドールという言葉が自然に使われるようになりました。
しかし、リアルドールを生み出したのはこのオリエント工業ではありません。アメリカのマネキン職人であるマット・マクレンがウェブサイト上でマネキンの裸画像を公開したところ、性処理目的の問い合わせが殺到したことでアビスクリエーション社を立ち上げてリアルドールが生まれたのです。オリエント工業が影響を受けてシリコン製ダッチワイフを開発してリアルドールを日本に広げたという歴史があるのです。このように商品の進化に伴い名前も変更された歴史があるのです。